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2021/09/01更新

日吉まちログvol.14|地域と連携して子育て環境に良いまちづくりを目指す

今回の日吉まちログインタビューは、横浜市内にある日吉本町鯛ヶ崎公園にて、地域住民が運営している野外の自由な遊び場「鯛ヶ崎公園プレイパーク」。運営副代表の山口園子さん・白川麻里江さん(たまま)、プレイリーダーの長谷川圭佑さん(はせ)・小金澤杏美さん(つむ)に地域との繋がりについてお聞きしました。

 

日吉は子育てしやすいといわれる理由

都心からも交通のアクセスが良い日吉エリアは、子育てしやすい街といわれていますが、昔からこのエリアを知る鯛ヶ崎公園プレイパークの運営代表・山口園子さんにこの理由についてうかがいました。

 

「私の時代よりもっと昔。この辺りは保育園がない時代がありました。横浜市に何もなかったその頃、私の先輩たちが地区センターを作り、自分たちが子育てしやすい環境を少しずつ整えてくれたんです。私たちが子育てするならこんな風にしたいよね。その結果が、今の鯛ヶ崎公園プレイパーク。仲間と一緒に共有してきたこの場所を若い世代が感じてくれていることが嬉しいですね。」

 

 

地域の人たちが主体となって、子どもを育てる環境を作っていく。こうした意識が鯛ヶ崎公園プレイパークをはじめとした子育て環境に良い街づくりへと繋がっているようです。

 

町会とのコミュニケーションも大切

地域との関わり合いや日常のコミュニケーションは、このエリアに住む上でとても大切。見えないところで多くの方たちがサポートや支援してくれていることを、山口さんから改めてお聞きしました。

 

「鯛ヶ崎公園プレイパークが位置する町会は、日吉本町の西町会。この西町会の会長は、子どもたちをバックアップするために町会の中に子ども部会を作って行事を開催しています。他にもいろいろな温かい目があり、町会で開催される行事には私たちが参加することもあります。ここ2年ほどコロナの影響で開催できていませんが、盆踊りのイベントや夜店に出店して、的当てや宝釣り、ジュースなどを販売したこともありますよ。」

 

町会や商店街と協力をして子どもたちが喜ぶ行事を開催する他、(小学校)放課後キッズクラブと連携して子どもたちとお神輿を担いで町内を一周したこともあるそう。また、プレイパーク内で焚き火以外の不審火があれば学校側に情報を共有し、どのように子どもたちに伝えるべきか学校側と情報共有していますとプレイリーダーのはせさん、つむさんが教えてくれました。

 

 

鯛ヶ崎公園プレイパークの良いところ

地域に密着した鯛ヶ崎公園プレイパークは、習い事とはまた違う良いところがあります。どんなところに注目してほしいのか、聞いてみました。

 

「鯛ヶ崎公園プレイパークは、何もしなくてもいい場所。習い事のように縛られず、何もしなくても許されるから、ボーッとしている子もいます。そして親でも学校でもない『第三者の大人』がいます。親や学校に話せない悩みをポロッと言える、そんなところもあります。」

 

親や学校とは別の人間関係・コミュニティが存在する鯛ヶ崎公園プレイパーク。ここに来れば「誰か」がいて、駅前で声をかけられる…そのくらいの近い距離感でいられる居場所として親しまれていました。

 

取材協力:鯛ヶ崎公園プレイパーク
取材:地域の広場アプリ ピアッザ