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2021/08/04更新

日吉まちログvol.10 | ルールにとらわれない“自由に学ぶ”幸せ「カルチャー日吉」

今回の日吉まちログインタビューは、日吉駅から徒歩1分。2021年に25年目を迎えた地域密着型カルチャースクール「カルチャー日吉」に注目。0歳児から90歳代まで世代問わず幅広い層が通われるカルチャー日吉について、代表取締役の高松汀子さんにお話を聞きました。

 

皆が幸せだと自分も幸せになれる

 

 

1996年に開校して以来、英語、絵画、書道、手芸、ピアノ、フラワー、体操、ダンスなど200以上の講座を開講しているカルチャー日吉。学校帰りの子どもたちはもちろん、仕事帰りのサラリーマンや子育てママ、シニア層など多くの方が通われていますが、その背景にはスタッフをはじめ、先生も生徒もみんなが幸せになってほしいという高松さんの想いがありました。

 

「自分が幸せになるためには、スタッフや生徒の皆さん“みんな”が幸せでなければという想いを持って25年。幸せで居心地の良い場所でありたいから、温かい雰囲気を大切にしています。2021年現在、850名ほどの生徒が登録されていますが、私もスタッフも普段から生徒と接しているから自然に名前も覚えます。私は今年76歳を迎えますが、皆さまからエネルギーをもらっていますね(笑)」

 

ルールは決めるけど柔軟に対応する姿勢から、過去にトラブルが起きたことは一度もなし。ちょっと教室を覗くと、先生と生徒が笑顔で会話するアットホームな雰囲気が印象的でした。

 

言葉は道具。道具は使って覚えるもの

 

 

カルチャー日吉の特徴は、正しい答えを暗記して覚える学びではなく「使って覚える」という教育の価値観。そして1人でも生徒がいればクラスが開講されるし、通われる方の生活環境に合わせたクラスを次々に作ってしまうという自由度の高い対応です。

 

「言葉は道具です。私たちが受けた教育は暗記するものが主でしたが、使って覚えていくのがカルチャー日吉の考え。また、生徒1人でもやりますよというスタンスの先生が多いので、参加する人数関係なく1人でも生徒がいれば開催されます。96歳で囲碁を楽しまれる方、20年近く通われている方などいらっしゃいますし、子育て中のママが赤ちゃんと一緒に通えるママのためのクラスも人気です。生徒さんの気持ちに立って考えていると、こんなクラスがあったらいいねと自然にアイデアが出ますから(笑)」

 

0歳児を連れてママが参加できるクラスでは、子どもを預けなくてもいいとママから大好評。例えば英語を学びながら赤ちゃんにご飯をあげたりオムツを替えても、周りのママも同じような状況で先生も理解しているから注意されることなし。同じような子どもを持つママ同士だから余計な気遣いや心配もなく、自分で子育てしたいママたちがのびのび学べるようです。

 

人気のカルチャークラス3つ

 

 

カルチャー日吉は入会したら永久会員として登録されるため、休会して好きなタイミングで戻ってくるのもOK。小さい頃通っていた方が大学生や社会人になって再び通うケースも珍しくないそうです。200以上ある講座の中から、人気の高い3つをまとめてみました。

 

  • 英会話など英語系クラス

高松さんがカルチャー日吉を始めるきっかけにもなった英語系クラスは、とにかく種類が豊富。ネイティブの先生との英会話が楽しめるのはもちろん「英語でピアノ」「英語でチェス」とバラエティに富んでいます。

 

  • 編み物クラス

合気道の生徒だったドイツ人の方が「編み物ができる」という理由だけで始まった編み物クラス。現在はテレビ出演や書籍まで出す講師としてカルチャー日吉でも大人気。地方から通われている生徒さんもいらっしゃいます。

 

  • プログラミングクラス

フルートのクラスに通われている元東工大の名誉教授がリタイアを機に「プログラミングを教えられるから」という理由で始めたプログラミングクラスは、時代の流れに乗って大ヒット。若い方だけでなく、高齢の方も通われているそうです。

 

カルチャー日吉に通っていた生徒が、自分の特技や趣味を活かしてそのまま講座として成立しているのは、高松さんの柔軟な価値観があってこそ。親子で書道、乳児を連れて英会話、編み物ができるから編み物クラスの先生…。常に生徒とコミュニケーションを取っているからこそのアイデアなのです。

 

 

25年前に高松さんがご友人と一緒に立ち上げたカルチャー日吉は、今もずっと日吉の地に根付いています。日吉エリアにお住いの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

 

取材協力:カルチャー日吉

取材:地域の広場アプリ ピアッザ